備中松山城は、標高430mの臥牛山の頂上に建つ城であり、国の重要文化財に指定されています。 現存天守を持つ山城としては最も高い位置にあり、現在天守で最も小さく、現存する12の天守の中で唯一の山城。 そんな備中松山城を紹介します。
目次
山登りが必須!備中松山城
備中松山城は山頂に位置しているため、ハイキングというかトレッキングというか、登城するには山道の歩行が必要です。
でーれ山道で駐車場からはバスがでとるこれ歩いてたら死ぬほど疲れるじゃろうから、登るならマジ気合い入れてーな?
そんなに凄いにゃか?
正直バス乗っても体力使う、太った中年おじさんが歩くのは無理じゃ
痩せてくださいにゃ……
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登城ルートは整備されていますが、滑りやすい箇所や急な坂道も存在するため、歩きやすい靴を履いて注意しながら進むことが重要です。 全体を通して強めの登山よりのハイキングが体験ができます。 5合目~8合目までのバスがありますので、体力や健康状態に自信がない方はバスを利用するなど、慎重に計画してください。
なお、ふいご峠(8合目)から本丸への道のりは、20分程度歩く必要があります。 しかし、その努力に見合う価値があるのは間違いありません! 備中松山城の山頂からの眺望や風景は絶景であり、歴史と自然の融合を感じることができます。 美しい天守や岩壁の迫力、周囲の風景が一体となった景観は、多くの人々を魅了しています。
現存天守の雰囲気が楽しめる
備中松山城は、自然の岩盤を巧みに利用した山城と石垣が特徴であり、その独特な姿勢と美しさが高く評価されています。実際には備中松山城と真田氏との関係はありませんが、NHKの大河ドラマ「真田丸」では、真田氏の居城のイメージに近かったため、迫力あるシーンとして備中松山城が採用されました。このような形で備中松山城がドラマに登場したことは、城の特徴と歴史的な魅力が広く認められている証です。
備中松山城のその起源は鎌倉時代にさかのぼり、有漢郷(現在の高梁市有漢町)の地頭秋庭重信によって築かれたものです。 1683年には水谷勝宗によって3年の歳月をかけて修築され、現在の天守の姿になりました。 一般的に認識される備中松山城は、標高430mの小松山に位置する近世城郭部分であり、ここは中世の城郭を近世の城郭に改築したもので、天守を含む二重櫓や土塀の一部が現存しています。
東西の主要街道を一望できる地
備中松山城の天守は、その高さが約11mと現存天守の中では最も低い天守です。 しかし、備中松山城が持つ山城としての景観の美しさは、天守の高さ以上の魅力の一つと言えます。
城内からの眺めや周囲の自然環境が一体となった美しい景観は、過去に山陰と山陽を結ぶ重要な地点であり、東西の主要街道が交差する要地でもありました。 備中松山城は自然の岩盤を巧みに活かし、山の地形を利用した独特な建築様式を持ち合わせています。 城主が頻繁に変わるほどの激戦区だったこの地を、ぜひ備中松山城から眺めてみてください。 その壮大な眺望と歴史的価値に感動することでしょう。
猫城主 さんじゅーろーにも会える
猫城主 さんじゅーろーは、備中松山城にお住まいのおとなしい性格の猫さん。 10時と14時に城内の見回りをしていて、その時は会える可能性も大!
くっきー君よりかっこいいにゃん
さんじゅーろーはおさわりOKですが、ただし、しっぽや耳、肉球は敏感なので、触られると少し嫌な気分になったり、噛んでしまう可能性もあります。 優しくなでてもらうことが彼の好みみたいなので、注意してふれあいましょう! また、さんじゅーろーと一緒に写真を撮ることもできます。 ただし、フラッシュ撮影は失明の危険性もあるのでNGです!
豪雨災害を乗り越えた猫城主さんじゅーろーは、備中松山城で穏やかに暮らしています。 彼の存在は城を訪れる人々に癒しと幸せを与えてくれます。 ぜひ優しいふれあいを通じて、さんじゅーろーとの特別な時間を楽しんでください。
雲海の幻想的な演出 天空の山城
標高430mの臥牛山小松山山頂に建つ備中松山城は、「天空の山城」として親しまれています。特に9月下旬から4月初旬の間(特に10月と11月)、雲海に包まれる幻想的な姿が見られます。 この絶景は一度見たら忘れられない魅力であり、多くの人々を魅了しています。
まぁわいは見たことないんじゃけどな
見たことにゃいのかい!!
いや、想像以上に見る為の努力が必要なんじゃ
そんな簡単に見られる訳じゃないんよ
そうなんじゃ、でもだからこそみとーなるよな
備中松山城の天空から眺める風景は、まさに絶景の一言。雲海に覆われた山々や遠くに広がる風景は、まるで異世界に迷い込んだような感覚を与えます。 静寂の中にただただ広がる雲海の壮大さに圧倒され、心が洗われるような気持ちになることでしょう。
訪れる時期によっても異なる表情を見せる備中松山城。 特に秋の紅葉シーズンには、山々が色とりどりの美しい色合いに染まり、雲海とのコントラストが一層引き立ちます。 この時期に訪れると、まるで絵画の中に迷い込んだような感動が味わえることでしょう。
雲海がでる条件とは?
備中松山城で雲海を見るためには、天候と気温の条件が重要です。 具体的には、以下の条件が雲海の出現に影響を与えます。
- 天候が良い日
- 朝方と日中の気温の差が大きい
晴天の日や雲が少ない日ほど、雲海がより鮮明に現れやすくなります。 曇りや霧がかかっている日には、雲海が見えにくくなることもあります。 そして、雲海は、夜間に地上の気温が下がり、朝方になると上昇する暖かい空気との対流によって発生します。 そのため、夜と朝の気温の差が大きいほど、雲海の発生が期待できます。
これらの条件を考慮しながら、早朝に備中松山城を訪れることが雲海を見るためのベストなタイミングです。朝日が昇り、日中の気温が上昇するにつれて、雲海は徐々に消えていくこともあるため、朝の時間帯が最も雲海を楽しむチャンスとなります。
ただし、天候や気温の条件は常に変化するため、雲海が見られるかどうかは予測が難しい場合もあります。事前に天気予報や現地の情報をチェックし、最新の情報を把握することが重要です。また、安全に登頂できる装備と体力を持って訪れることも忘れずにしましょう。
雲海の神秘的な姿を目に焼き付けるために、適切な条件とタイミングを見極めて、備中松山城の天空へと足を運んでみてください。一生に一度の素晴らしい体験が待っています。 季節や天候によって異なるため、訪れる際は事前に情報を確認し、ベストなタイミングを見極めることをおすすめします。その時だけしか味わえない幻想的な景色を目に焼き付け、心に深く刻み込んでください。
なお、こちらから雲海情報が確認できます
→雲海出現NAVI
アクセス方法
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所在地 | 〒716-0004 岡山県高梁市内山下1 |
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入場料 | 大人500円 小中学生200円 ※団体割引あり |
バス | 大人500円 小中学生200円 |
オープン時間 | 【4月~9月】9:00~17:30 【10月~3月】9:00~16:30 ※最終入城時間:閉城時間の30分前 |
駐車場 | あり |
トイレ | あり |
備中松山城へのアクセス方法として、岡山道の賀陽ICから西に進み、国道484号線および国道180号線を経由するルートがあります。
前述した通り、備中松山城へのアクセスには登城整理バスが利用できます。 バスの運行状況は事前に確認してください。 なお、バスが運行されていない日に限り、自家用車などでふいご峠まで上がることができます。
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