岡山城は、岡山県の中心にそびえ立ち、地域の象徴となっています。 2021年6月から始まった令和の大改修工事を経て、大規模な改修が行われ、2022年11月3日には新たな姿で再オープンしました。
オープンから半年以上たっての来城になりますが、新しくなった岡山城を一目見てみようと、岡山城に足を運んでみました。
目次
新しくなった岡山城と烏城公園
昭和の再建、平成の改修、そして令和の大改修を経て、岡山城が生まれ変わりました。
岡山県の象徴とも言える岡山城がリニューアルじゃ!
令和の大改修で、さらに美しくよみがえったにゃんね!
内装は特に力をいれて作り替えたらしいにゃんよ
烏城公園も手がはいったけー、改修後行ってない人は行って見てや
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塗り替えられた烏城はより漆黒に
烏城公園の石段には歩きやすくする為の補助階段が設置されるなど、近代化に伴う配慮がなされるなど変化も見られます。 折角なので、以前の写真と比べてみましょう。
写真映えする景観は少し失われたかもしれませんが、別の視点から見れば、これによりより多くの人々が来訪しやすくなり、歴史的文化財の認知度を広げるための改修としては成功だと言えるでしょう。 スロープは設置されていませんので車椅子対応は完全ではありませんが、それでも景観を損なわない範囲での便利さが向上したと考えられます。
城は丁寧に再塗装され、その漆黒さが一層際立ち、美しさを増しています。
雨の日に行ってすみませんm(__)m
過去に撮影した岡山城
岡山城内はどういう改修が行われたの?
岡山城は現存天守ではなく、外観復元天守になりますので、日本の古城を楽しむというよりは、美術館としての鑑賞を楽しむ視点が適切でと思います。 以前の岡山城内の記憶があまりないので、残念ながら……、城内がどう変わったかの対比を語る事はできませんが、令和の大改修では、美術館として振り切って改修が行われたように感じました。
展示内容は、岡山市出身の歴史学者・磯田道史氏の監修により、岡山城の建設過程や、岡山城が果たした役割、岡山県との深い結びつきを上手い具合に表現されています。 さらに、岡山城が他地域とどのような繋がりを持ち、様々な武将たちとどのような関係を築いてきたのかを深く探求でき、その歴史や文化をより学び、実際に体感できるスペースとして、新たな生命が吹き込まれたと言えますね。
改修によって、より地元の岡山県に寄り添いながらも、他県からの訪問者や外国人観光客など、様々な人々が楽しむことができる、新たなスポットに生まれ変わったと言えるでしょう。
写真撮影が可能な体験型美術館
岡山城では、一般的な美術館と異なり、多くのエリアで写真撮影が可能となっています。
通常、美術館で写真撮影が許可されない主な理由は、著作権の保護と展示物の保全にあります。 大半の展示品は著作権法によって保護されており、無許可での撮影や公開は許可されていません。 また、歴史的な絵画や彫刻などは光の影響、特にフラッシュにより劣化を招く恐れがあります。 これらの理由から、撮影制限が設けられています。
そうした厳しい制約の中、岡山城が特別に写真撮影が許可されている理由は、城自体が歴史的な体験の場と位置付けられているからです。 つまり、歴史や文化を共有する手段として、岡山城自体が歓迎し、広く世界に伝える一助となっています。
岡山城を実際体感して、より多くの人々にその歴史を共有し、体験してもらうことが岡山城の目指すところだと感じました。 このため、「歴史体験型美術館」といった形容がふさわしいかもしれません。 また、外国からの訪問者も増えていますので、多言語対応も充実しており、より多くの人々がその歴史を深く理解し体感できるよう配慮されています。
1階部分は多目的フロアとしても
城内の1階部分は広々とした多目的フロアとして整備されており、カフェも併設されています。 本丸内はバリアフリー化されており、さまざまなイベントを開催できるスペースへと進化を遂げています。
岡山城と岡山県
岡山城は、その外壁が黒塗りの下見板で覆われていることから、烏城(うじょう)という名前が付けられています。 これは、豊臣秀吉と深い関係を持ち、豊臣秀吉の大坂城も同様に黒塗りだったと言われていることに由来しています。 岡山城内の展示物には、豊臣秀吉との関連性を深く掘り下げた数々の展示がありますが、豊臣秀吉好きであれば、実際に足を運んで、その目で確かめる価値アリですね!
発掘調査により、宇喜多秀家時代の金箔瓦が出土しており、築城時には主要な建物の至る所で金箔瓦が使用されていたことがわかります。 これは、豊臣政権下の有力大名としての威容を示すものでした。 これにより金烏城の名でも呼ばれています。 現代ではその全貌を確認することはできませんが、かつてのその豪華絢爛さはきっと目を見張るものだったでしょう。
また、岡山城の特異な特徴である不等辺五角形の天守閣は、岡山の丘の地形に合わせて設計された結果であると言われています。 実はこの丘こそが「岡山県」の名前の起源にもつながっています。 宇喜多秀家が新たな城を築く際に選んだのが、城の本丸と天守閣が建つ小さな「岡山」という丘でした。 ここから岡山城という名前が生まれ、さらには岡山という地名の由来となったのです。
月見櫓
岡山城には、唯一現存する月見櫓があります。 この櫓は城の裏口を守る役割を果たしており、中の段の北西隅に位置しています。 月見櫓は元和元年(1615年)から寛永9年(1632年)まで岡山城主であった池田忠勝によって建てられました。
月見櫓は国の重要文化財に指定されており、一般的には非公開の施設です。 しかし、時折期間限定で一般公開されることもあります。
日本三名園 岡山後楽園
岡山城からは、旭川と、日本三名園のひとつである岡山後楽園の絶景が見渡せます。その風景は、岡山の中心地と岡山城がひとつに結びついていることを物語っています。
後楽園では、見事な庭園はもちろん、大名蓮、桜、ツツジ、サツキ、花菖蒲、梅、紅葉といった、季節ごとの植物の美しさ、さらには田畑や茶畑までもが、一年を通じて変化する風景が楽しめます。 また、特別天然記念物にも指定されているタンチョウが飼育されている特別な場所でもあります。
アクセス方法
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所在地 | 〒700-0823 岡山県岡山市北区丸の内2丁目3−1 |
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会館時間 | 9:00~17:30(最終入場 17:00) ※イベント等により開園時間が延長になる場合があります。 |
入場料 | 大人:400円 小・中学生:100円 未就学児:無料 ※団体料金は割引あり お得な共通入場券もございます。 |
駐車場 | アリ ※ただし専用駐車場はなし 烏城公園駐車場や後楽園駐車場がオススメ |
トイレ | あり |
岡山県中心部にあり、岡山駅から路面電車やバスに乗って行く事ができます。
路面電車では、岡山電気軌道東山線にのって城下まで向かいます。 城下まではおよそ4~5分程度で到着します。 石山公園を経由して徒歩で約10分ほど歩くと、岡山城に到着します。
車で訪れる場合は、岡山城天守閣には専用駐車場はありませんが、烏城公園駐車場や後楽園駐車場などの近隣駐車場がおすすめです。
また、岡山後楽園&岡山城天守閣チケットや林原美術館、夢二郷土美術館との共通入場券も販売されていますので、一緒に訪れることも検討してみてはいかがでしょうか?
障害者割引
身体障がい者手帳などの交付を受けている方、岡山市内在住の65歳以上の方などは入場料が免除となります。詳しくは「入場料免除・割引対象者」ページをご覧ください。
トイレ
烏城公園内、城内、ともにトイレあり。
近場の飲食店を取得中...
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