岡山県には、紫陽花の名所として知られる場所がいくつか存在します。 その中でも、特に注目すべきは吉備津神社でしょう。 辺り一面に広がる紫陽花の美しい花々を、この目で確認してきました。 それでは、私が6月19日に吉備津神社で体験した紫陽花の見事な情景について、皆さんに共有します。

吉備津神社

しかし、その前に…。 まずは、吉備津神社について、少し詳しくご紹介したいと思います。

この神社はなぁ、かの有名な桃太郎伝説の神社なんよー

立派な屋根が駐車場から見えてるにゃん

よく見てるなー、実は吉備津造って言うんじゃ立派じゃろう?
祀られてるのは桃太郎のモデルと言われてる、吉備津彦命じゃ

吉備津神社の入口

吉備津神社は、歴史と伝統が深く息づく神聖な空間で、その起源は遥か昔、第10代の崇神天皇の時代にまでさかのぼります。 現在の本殿と拝殿は、室町時代の応永32年(1425年)に建築が完了したもので、その独特な構造は比翼入母屋造、または吉備津造と呼ばれています。 これらの創造的な建築美は、本殿と拝殿ともに国宝に指定されており、その価値が高く評価されています。

神聖なるこの神社には、四道将軍として吉備国に赴任した吉備津彦命が祭神として祀られています。 彼は古くから吉備地方の総氏神として深く尊ばれてきました。

そして、吉備津彦命は、古来語り継がれる桃太郎の伝説の主役のモデルとしても知られています。 神社の古文書、「吉備津宮縁起」には、鬼退治の由来になるような存在・温羅を退治した伝説が記されており、この温羅が岡山県の地元祭り「うらじゃ祭り」の語源となっています。 このような伝説を考えると、吉備津神社は岡山の神話の中心地とも言えるでしょう。

長い回廊はロケ地としても有名

吉備津神社の魅力は、その歴史的価値だけに留まりません。 境内にある長く美しい廻廊は、その格別な風情で映像の世界を魅了し、数多くの映画やテレビのロケ地として取り上げられています。 その中でも特筆すべきはNHK-BSプレミアムのドラマ「犬神家の一族」や映画「燃えよ剣」など、その舞台をここ吉備津神社に置いた作品です。

長い廻廊はテレビや映画で見た人もいるかもなー

あったな、前後篇で見入ったわ! 他にも旧野崎邸とか岡山シーンも多かったよなー

ちなみに、この撮影をした日には、前撮り撮影してた人もおったけど、結婚写真のスポットしても有名なんじゃ

廻廊の写真1
廻廊の写真2
また、その美しい廻廊は、観光客のみならず、ウェディングフォトや前撮りのロケーションとしても人気を博しています。 この地で永遠の愛を誓う多くのカップルにとって、それぞれの瞬間は一生の宝物となるでしょう。 この美景は、一度は目にしていただきたいと言えます。

殿内部の写真撮影は許可されていませんが、その一方で、境内や雄大な廻廊は自由に撮影できます。訪れた記念に、是非とも心ゆくまで撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか? アジサイ以外にも、桜の季節には、桜の花びらが舞い散る中で瓦屋根の美しい廻廊を撮影すると、きっと心に残る一枚になることでしょう。

吉備津神社の末社の岩山宮 アジサイ園

さて、ここで話題を本筋に戻しましょう。 吉備津神社の見所のひとつアジサイ園は、その末社、岩山宮にあります。 参道の両側を彩る紫陽花の海は、その広がりと美しさで訪れる者を圧倒します。 その斜面一面に広がる紫陽花は、青・赤・紫といった鮮やかな色彩を描き出し、繊細な回廊の隙間から見えるその風景は、言葉では表せないほどの壮観さを持っています。

よーしっとんのーアジサイ園は岩山宮あるんじゃ

紫陽花の写真

日常からは程遠いこの絢爛たる風景は、訪れた者の足を一歩踏み入れた瞬間から奪い、その鮮烈な紫陽花の美しさに、多くの人々がカメラを構え、息をのんで立ち止まる瞬間を創り出します。

紫陽花の写真

紫陽花の花は雨季に咲き誇るため、雨粒が紫陽花に落ちる光景は美しさそのもの。 そして、吉備津神社は回廊からもその壮大な紫陽花園を堪能できるため、雨天でもその美麗さを存分に満喫できます。 雨が降る日も、ぜひこの圧倒的な紫陽花の世界を体験しに来てみてください。

紫陽花の写真
紫陽花の写真
紫陽花の写真

紫陽花園を抜けて更に登った先に、岩山宮がそびえ立っています。 色とりどりの紫陽花の海を堪能した後は、一緒にその頂上へと足を伸ばし、神聖な気持ちで参拝を果たしましょう。

岩山宮の写真

アクセス方法


吉備津神社周辺は細い道も多く、一部の区間では一台分の通行しか許容されていない道も多々存在します。 神社は国道180号線近くにありますので、180号線を目指して進むことをお勧めします。 もし岡山県南からの訪問を計画している場合は、国道2号線の岡山西バイパスを経由し、一宮方面からアプローチするのが最適なルートとなるでしょう。

近くには、吉備津神社と分社した吉備津彦神社や、日本三大稲荷の一つ最上稲荷もございます。 車でお越しの際は、余裕をもって訪れることができますので、一緒に参拝を考えてみてはいかがでしょうか。

駐車場・休憩スペース・お土産屋

吉備津神社は広々とした駐車スペースを完備しているため、車での訪問者も安心してご利用いただけます。さらに、一息つける休憩スペース、清潔なトイレ、そして地元の特産品や神社のお守りなどを揃えたお土産コーナーもございます。訪れた人々が快適に過ごせるよう配慮された施設と言えるでしょう。

岡山の紫陽花の楽園へ!吉備津神社の壮観な風景を一日で満喫の画像

ホットペッパーグルメ Webサービス

\この記事をシェアする/