由加山 由加神社本宮は、日本三大権現の一つとして知られ、厄除けの総本山として全国から信仰を集めています。 二千有余年の歴史を誇るこの神仏混淆のお山は、その昔から人々の守護神として崇められてきました。

厄除けの総本山として有名な由加山

由加山は厄除けの総本山として広く知られており、ここでは日々、厄除け祈願を始めとする各種の祈祷が行われています。 由加神社本宮の権現様・大神様は、その長い歴史を通じて有求必応、つまり求めれば必ず応えてくださる神様として広く知られており、一年を通して毎年35万人以上の参拝者が訪れ賑わっています。

岡山県の神社といったら、ここってイメージじゃわ
まぁ、倉敷南部出身じゃけん、そうなだけかもだけどな

色んな所に厄除けって謳ってるにゃんね

厄除け本山だからなー
石段全部にお詣りすると、えっと180段? 5円いれてくと800円?

900円にゃんね……

厄除けしたいなら是非!!

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由加神社本宮への参道は、駐車場からは少し離れていますが、その道すがらは昔ながらの日本の風景が広がっています。 特筆すべきは、19段、25段、33段、42段、61段と続く厄除け石段です。 これらの石段は、一段一段が厄除けの祈りの場となっており、各段には御供え箱が設置されています。 これは、厄除けの総本山としての特色とも言えるでしょう。

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厄除けを願う参拝者は、石段を一つずつ登るごとに、その願いを神様に伝えることができます。 この石段を登りながら、自分の願いを神様に捧げることで、厄除けの力をより深く感じることができるでしょう。

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さて、そんな厄除け石段を登りきった先には、備前焼きで作られた鳥居が現れます。 この鳥居をくぐると、由加神社本宮が広がっています。 神社内には冷暖房完備の休憩所も設けられており、参拝者はここで一息つき、体を休めることができます。 ゆっくりと休んだ後は、心を落ち着けて由加神社本宮でのお詣りを行いましょう。 参拝の作法は二拝二拍手一拝です。

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厄年と厄除け祈願

厄年は、一般的には数え年で男性は25歳、42歳、61歳。 女性は19歳、33歳、37歳、61歳とされており、特に、男性の42歳と女性の33歳は大厄(たいやく)と呼ばれ、その前後の年齢も前厄(まえやく)、後厄(あとやく)とされ、特別に注意を要する年齢とされています。

由加神社本宮では、一般的な祈祷は3,000円または5,000円の祈祷料で行われています。 また、毎月や毎日の厄除け祈願も可能です。 さらに、直接来宮できない方のために、配送による祈祷も提供されています。 これにより、遠くに住んでいる方でも、由加神社本宮の厄除け祈祷を受けることができます。

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厄年は人生の中で特に困難な時期とされています。そんな時期には、厄除けの総本山として知られる由加山の力を借りてみるのも一つの良い選択かもしれません。 由加山の祈祷は、厄を避け、安心した日々を送るための強力なサポートとなるでしょう。

江戸時代から続く!ゆが・こんぴら両参り

由加山の特筆すべきは、江戸時代から続くゆが・こんぴらの両参りの風習です。 この風習は、両社を参拝することで多くのご利益が得られるとされ、全国に広まりました。 今日でも、全国津々浦々から多くの信仰者が訪れ、年間を通して多くの参拝者を迎えています。

江戸時代から明治時代にかけて、お伊勢さんやこんぴらさんへの参拝は、人々の夢であり、願いでした。 多くの旅人が各地からこんぴらさんへ向かう途中、備前第一の霊地とされる由加山で災難避けや交通・旅行の安全を祈り、その後、こんぴらさんへと向かうのが一般的でした。 次第に、両社を参拝する人々が増え、そのご利益がたくさんあるという両参りの風習が全国に広まったのです。

毎年11月3日(文化の日)には、由加神社本宮と金刀比羅宮の両神社の神火を合わせて行われる特別な祭り、由加山火渡り大祭が開催されます。 この祭りは年に一度だけ行われ、両神社の神火が一緒になるという特別な日です。 祭りのハイライトは、点火された大護摩壇に護摩木と呼ばれる願い木を投げ入れ、そのくすぶる火を裸足で渡る火渡り荒行です。 この荒行は、一年間の無病息災を祈念するためのもので、多くの人々が参加します。

由加神社本宮の歴史と由来

由加神社本宮の起源は、巨大な岩を神聖視する磐座信仰にあります。 そして、733年、天平五年の時代には、行基菩薩が十一面観音を祀ることで、この地は新たな信仰の舞台としてその存在感を増しました。 神と仏が共存する霊山として、由加神社本宮はその後も人々から深い信仰を集め、その崇拝は今日まで続いています。

桓武天皇の時代から、由加神社本宮は朝廷の祈願所としてその地位を確立し、繁栄を遂げてきました。 拝殿には、菊花の紋章を授けられ、その名誉を今日まで保持しています。 さらに、江戸時代の中期には、備前藩主池田侯の祈りの場としても重要な役割を果たしました。 その信仰心は深く、藩主自身が正月、五月、九月の各月に参拝に訪れていました。 その時に藩主が参拝していた建物が、現在の由加神社本宮の本殿であり、その歴史的な価値を今に伝えています。

学問、縁結び、海上安全の神様まで

由加山は、厄除けの総本山として知られるだけでなく、様々な神様を祀る境内社が点在しています。 例えば、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る天満宮や、その隣には学業成就を願う合格石段があります。 また、縁結びの神様として素盞嗚尊様が、海上安全や航海安全の神様として大綿津見命様が祀られています。 さらに、タコ神様として知られる神様も祀られており、各々の神様が参拝者の願いを叶えるために存在しています。

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由加山には、子宝を願う夫婦にとって特別な場所もあります。 それは、子授けのご神木です。この神木の周りを右回りに三回歩くと男の子、左回りに三回歩くと女の子を授かるという伝説があります。子宝を願う夫婦にとって、この神木は大切な祈りの場所となっています。

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名物あんころ餅

由加山の名物といえば、四百年の間愛され続けてきた「あんころ餅」を忘れてはなりません。 由加山表参道を進むと、由加山表参道入口に位置する太助茶屋が目に入ります。 ここは平成12年の9月1日から始まった、由加山の名物であるあんころ餅の製造直売所です。

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1包600円のあんころ餅。 その起源は江戸時代にまでさかのぼります。 その始まりは、将軍徳川家光の命令により、参勤交代で由加山を訪れた池田綱正公(1638年~1714年)の大名行列をもてなすためでした。 その際、あんこをまぶしたお餅を竹の皮で包んで大名行列に提供したのが、あんころ餅の初出とされています。 この伝統的なお菓子は、由加山に代々受け継がれ、その独特の風味は今もなお、多くの人々に愛され続けています。

アクセス方法

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所在地 〒711-0901 岡山県倉敷市児島由加2852
駐車場 あり
トイレ あり

倉敷方面北西部から車でアクセスする場合は、県道21号線(岡山児島線)から児島上の町駅を過ぎた辺りで県道268号線(白尾塩生線)に曲がり由加バイパスを目指します。
玉野方面から車で目指す場合は、国道30号線を進み、秀天橋交差点から県道427号線に入ります。 その後、県道62号線(由加バイパス)を使い目的に向かってください。

駐車場

由加神社本宮への参道の始まりには便利な駐車場が設けられています。これにより、参拝者は安心して訪れることができます。

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