旧野崎家住宅は、江戸時代後期に製塩業と新田開発で財を成した創業者野崎武左衛門によって建築された住宅です。 その歴史と格式ある建築は、国の重要文化財に指定されており、映画やテレビのロケ地としても利用されることもあります。
目次
ロケ地として有名な邸宅
旧野崎家住宅は、NHK-BSプレミアムの「犬神家の一族」や、映画「ミステリと言う勿れ」などの名作のロケ地としても知られています。
犬神家の一族はちゃんと見たけど、面白かったでー
たしかに集中してみてたにゃんね
ミステリと言う勿れの映画でも撮影に使われたんじゃなー
この映画も楽しみにしてるけど、どういうシーンで使われたんじゃろ気になるわ
整くんがまた見られるにゃんね
たのしみじゃなー
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これらの作品は、野崎家住宅の広大な邸宅内でも撮影されており、その歴史的な風格と建築様式が作品に独特の雰囲気を与えています。 野崎家住宅の持つ特別な魅力もあり、野崎家住宅は情緒豊かな映像の舞台となっています。
国の重要文化財に指定されながらも、その価値を保全するだけでなく、積極的な活用も行われています。 単なる古い建物の保存にとどまらず、文化財としての魅力を最大限に引き出し、多くの人々に楽しんでいただける場として活用されています。 写真撮影も可能であり、訪れる人々にとっては映画やドラマで見た風景を実際に体感できる貴重な場所となっています。 建物内や庭園など、美しい風景や歴史的な雰囲気を切り取ることができるため、多くの人々が思い出の一枚を残すことができます。
野崎家の邸宅入口にある長屋門
野崎家住宅の敷地には、入って直ぐに目を引く長屋門があります。 この長屋門は、7段の石段と堅固に積まれた石垣の上に建ち、桁行は24メートルにも及ぶ壮麗な門です。 その名前は、門の両側に住居が配置されている長屋のような構造からきています。
長屋門は、かつて休憩所や簡易的な宿泊の場としても利用されていました。 訪れる人々は、この立派な門をくぐることで、野崎家住宅の内部へと足を踏み入れます。 長屋門の重厚な雰囲気や美しい建築様式は、当時の豪商の力と格式を物語っています。
長屋門は野崎家住宅の重要な要素の一つであり、その壮大な姿は訪れる人々に圧倒的な存在感を与えます。 建物の歴史や豪商の繁栄を感じながら、長屋門を通り抜けることで、まるで時間を超えた旅に出たかのような気持ちになりますね。
美しい庭園
旧野崎家住宅は敷地面積約3000坪、建物延床面積1000坪と圧倒的な広さを持ち、まるで時間が止まったかのような閉じられた世界が広がっています。 その静寂な雰囲気と歴史的な建物は、訪れる人々に独特の魅力を与えます。
表書院の庭園は枯山水のスタイルであり、美しい石のアレンジメントが特徴です。特に注目すべきは、お駕籠石と呼ばれる巨大な踏分石の配置です。 これらの石は、庭園全体に独特な存在感を与え、風情を醸し出しています。 また、初夏には、庭園を彩るサツキの花が咲き誇ります。その鮮やかな花色と美しい姿は、訪れる人々の目を楽しませることでしょう。
そんな庭園の中を散策することで、自然の恵みと歴史の息吹を感じ、心静かに過去の時代へと思いを馳せることができるのです。 是非、この独特な世界を体験してみてください。
42メートルもの長さの主屋
主屋は、野崎家の中心的な存在であり、その壮大な姿は見事です。長さは23間(約42メートル)に及び、九つの座敷が連なっています。 主屋は、野崎家の歴史と格式を象徴する場所であり、その壮大なスケールと豪華な座敷は、豪商の富と威厳を物語っています。 この美しい景観は、ドラマ「犬神家の一族」などでも使用されました。 映画やドラマでのショットでも、その迫力と美しさが活かされています。
12メートルもの高さの石垣
邸宅の裏には、備前積みによって丁寧に組まれた石垣があります。 石垣は細部までこだわりが感じられる作りで、その高さは12メートルにも達し、カーブを描きながら約50メートルにわたって広がっています。 そして、その中には、縁起を担いで扇の形をした石が1枚混じっているとのことです。 もし扇型の石が見つかれば、良いことが訪れるかもしれませんね! 是非探してみてください!
野崎家の台所
従業員の食堂として使用されていた台所には、数多くの昔の懐かしい道具が保管されています。 展示されているさまざまな古道具を見ることで、当時の生活や料理の様子を垣間見ることができる貴重な存在です。 その中には昔ながらの調理器具や食器、今で言う生活家電などがあり、過去の日本の歴史を感じることができます。
また、それらの道具は工芸品としての価値もあり、職人の技術やデザインにも注目することができます。 ぜひ台所の中を探索して、昔ながらの道具との出会いを楽しんでください。
土蔵
野崎家住宅の敷地内には、美しく並んだ6棟の蔵があります。 これらの蔵には、かつては米や道具、書類などが保管されていました。 興味深いことに、各蔵は建てられた年代やなまこ壁の模様が異なっています。 それぞれが時代や役割に合わせて建設され、個性豊かな外観を持っています。
現在、そのうち2棟の蔵は改装され、展示館として利用されています。 1つは野崎家塩業歴史観となっており、野崎家の歴史や生活の様子を紹介する展示が行われています。 もう1つの展示館では、美術品や文化財などの展示が行われており、定期的に入れ替えが行われています。
野崎家塩業歴史観
旧野﨑家住宅の土蔵群の一部は展示館として活用されており、野﨑家の歴史や功績に関する展示が行われています。 こちらの展示では、当時使用されていた塩作りに関連する道具や、膜濃縮製塩法に移行するまでの、農耕的な塩田製塩の様子を伝える写真や道具類が展示されています。
特に元野﨑浜(倉敷市児島)の塩にまつわる歴史に着目し、これまでの塩作りに関連する様々な情報が展示されています。 野﨑家が長年にわたり塩の生産に貢献してきた様子や、地域の塩田製塩の変遷など、塩にまつわる多くのエピソードを知ることができます。 その中には、岩塩の重さは何キログラム?といったクイズなどもあり、大人も子どもも楽しめる内容になっています。
野崎家の歴史や塩作りの進化、そして地域の塩田製塩の歴史を学ぶことで、児島地区がどのように発展してきたのかを垣間見ることができます。 塩田から始まった野崎家の功績が、岡山・児島の繊維産業の礎となったことは地域の誇りでもあります。 その歴史を振り返ることで、現代の発展や産業の成果がどのように繋がってきたのかを再認識することができました。 そして、児島ジーンズストリートの中にその施設があることを考えると、いろいろと感慨深く感じますね。
塩づくり体験
旧野崎家住宅内にある塩作り体験館では、貴重な体験ができます。ここでは、「かん水」と呼ばれる塩分の濃い水を煮詰めて塩を作る過程を実際に体験することができるそうです。 体験館では学芸員によって、わかりやすく塩作りの過程を説明してくれますので、初めての方でも安心して参加することができます。
なお、こちらの体験は予約が必要です。
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アクセス方法
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所在地 | 〒711-0913 岡山県倉敷市児島味野1丁目11−19 |
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オープン時間 | 9:00 ~16:30(17時閉門) ※毎週月曜日(祝日であれば、その翌日) |
入館料 | 大人:500円 小中学生:300円 幼児:無料 ※障害者割引あり |
駐車場 | あり ※無料 大型バス:5台 |
トイレ | あり |
瀬戸中央自動車道の児島ICから車で約10分の距離に位置しています。 県道21号線(岡山児島線)のの近くに位置しているため、交通アクセスも便利です。 また、JR児島駅から旧野崎家住宅へは北西に約1kmの距離に位置しており、徒歩での移動時間は約25分程度となっています。 少し距離はありますが、ジーンズストリートの先に位置しているので、徒歩での観光もオススメです。
トイレ
旧野崎家住宅の敷地内にはトイレが併設されていますので、訪れる方々は安心して利用することができます。 また近隣のジーンズトリートにもトイレがありますので、ご安心ください。
障害者手帳の対象施設
障害者手帳をお持ちの場合は、提示により本人および介助者1名が2割引になります。
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